浦西側から撮影した浦東側の夜景

清水健太郎
こんにちは、中国に21年在住していた清水健太郎です。

私は、中国の上海に18年住んでいました。

初めは浦西地区に在住していましたが、上海万博が開かれた2010年に浦東地区へ移住しました。

今回は私が上海に在住した経験談を交えながら、浦東地区と浦西地区の住みやすさの違いをまとめました。

 

上海市について

まず最初に上海という街に関する定義からさせて頂きます。

上海市戸籍人口:2,418万人(2018年1月国家統計局数値)

        地方から出稼ぎで働きに来ている人は含んでいません。

        正確には不明ながらも4,000万人都市と考えておいて下さい。

 

上海市GDP : 3兆133億元(約51兆円、因みに2017年の日本の実質GDPは533兆円)

         上海一都市で日本のGDPの10%くらいあります。

         中国の都市の中では最大のGDPを持つ街です。

 

上海浦西地区: 上海のほぼ中心を流れる黄浦江という川の西側の地区。

        19世紀にアヘン戦争の影響で租界地が作られ発展した上海中心部を含む地区。

 

上海浦東地区: 黄浦江の東側。1992年に鄧小平が南巡講話で開発を指示。それまでは農地。

        その後国際金融街誘致や2010年の上海万博開催により新都心として発展。

        外高橋自由貿易区(含港湾機能)や洋山港の港湾施設あり。

浦西地区から浦東地区へ

私は、2010年に上海における居住地を浦西地区から浦東地区に移しました。

理由は簡単です。

それでなくても4,000万人が行き来している街に、浦西地区にはさらに上海万博で大量の観光客が大挙して訪れて来るのですから、道路は大渋滞、歩道は人であふれかえり、人をよけながら歩くのも大変

お店はどこも満員。

明らかに街が異様に騒がしくなっていました。

 

一方の浦東地区は、昔の田舎っぽさは影も形もなくなり、街は新しく、車道も歩道も広く、大きな公園や緑化地域はふんだんにある。

浦東新区の緑化管理は見事!

その上住人は浦西より少ないのですから浦東に住み始めてからの静けさと安心感は比べようもない状況でした。

 

さらにもう一つ私を喜ばせたことがあります。

浦東の方が夏の時期、浦西より涼しいんです(逆に冬は浦西に比べ2~3℃寒いのも事実ですが)。

浦東は地理的に、東側と南側が海に面していることの影響も大きいとは思いますが、

一番の理由はビルの少なさと人や自動車の少なさだと思います。

皆さん信用してくれないかもしれませんが、浦西がゲリラ豪雨に見舞われている時、浦東は全く雨が降っていないどころか晴れていた、なんていうこともひと夏で10日くらいは平気でありました。

 

浦西はビルは密集してますし、夏は当然エアコンの排気熱で温度・湿度とも上がります。

道路は混雑してますし人も多い。

ですから夏の夕方になるとヒートアイランド現象で毎日のようにゲリラ豪雨に見舞われるんです。

一方、浦東は自然な夕立は起こり得ますが、ヒートアイランド現象でのゲリラ豪雨は起こらないんです。

 

浦西と浦東の簡単比較

浦西地区

ビルは密集し、道路は大渋滞。

歩道は人であふれかえり、人をよけながら歩くのも大変。

夏はヒートアイランド現象により、激しい豪雨に見舞われる。

浦東地区

浦西より涼しく、ビル・人・自動車が少ない。

街は新しく、車道も歩道も広く、大きな公園や緑化地域がふんだんにある。

自然な夕立は起こるが、ヒートアイランド現象による豪雨は起こらない。

緑地が多い浦東新区

 

 

【上海の気候】はみだしとーく

上海は、緯度的には鹿児島より南にあり、湿度も非常に高いです

極度の暑がりの私にとって、上海の夏は正に地獄。

 

2013年の酷暑は特にひどかったです。

ひと夏に実に47日間もの35℃以上の日がありました(6月に2日。7月は25日。8月は20日)。

 

8月になるともはや公園や緑地帯の芝生も黄色に!

一方、2018年は日本の夏も暑かったですね。

 

2018年の猛暑日の日数は、福岡久留米と大分日田が44日、群馬伊勢崎と岐阜多治見が39日。

とにかく暑がりの人にとって、こんなくそ暑い夏は暦(こよみ)から抹消したくなります。

とにかく、この2013年の夏の酷暑のひどさも半端ないでしょ?

 

ご参考までに冬の寒さについても記載しておきましょう。

大陸性気候の怖さは、熱くなる時は急激に暑くなるし、寒くなる時も急激に寒くなるんです。

日本は周囲が海なので、気温はゆっくり変化します。

 

でも大陸は冬と夏の温度差が激しく、なおかつ気温の変化が急なんです。

上海も4月中旬まではかなり寒いのですが、5月下旬にもなると、もはや夏。

春を感じられるのはせいぜい1か月ちょっと。

 

秋も同様に短く、10月初旬までは暑く、10月が唯一秋を感じられる過ごしやすい時期。

11月になれば、緯度から見れば青森くらいの北京でも雪が降ります。

北京で雪が降れば、上海が暑いわけがありません。

 

特にシベリアからの季節風が強かったりすると体感温度は一気に0℃まで下がります。

もう一つ上海の冬のいやらしさは、冬でも湿度が高いんです。

正確な年は忘れてしまいましたが(確か2012年頃)、1~2月は毎日雨が降りました。

30日以上ほぼ毎日ですよ!

 

ですから冬にもかかわらず、家の中にカビが生えました。

こんな異常な年でなくても毎年湿度は高く、中国人もみんなこう言います。

『上海の冬は湿度の高い寒さ。この寒さは骨にまで突き刺さるような寒さ』だと。

 

因みに、上海地区には冬の暖房はエアコンとスポットヒータしかありません。

寒さをしのぐには、ただただ厚めの洋服を着込むしかありません。

冬に上海を訪問される際には、日本と同じ感覚で来られると絶対に風邪を引きます。

スキーに行く感覚で来てください。

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