2010年に私が住み始めた浦東の一角にある地区は、浦西の中心街から地下鉄を使って30分くらいの所に位置する、いわゆる郊外の自然豊かな地区でした。

どうしてそんな場所を選んだかと言うと、私は2001年には中国の運転免許証を取得し、小さいながら自家用車を持っていましたので、車での移動が便利な場所がいいという理由です。

2010年の上海は、まだ運転免許証と自家用車の所有者が少なく、私の住んでいた地区から浦西の中心街まで車を運転して15分で到着出来ましたし、高架道路や駐車場もがらがらで快適感はこの上なかったですね。

ただ振り返って考えて見ると、上海人の頭の良さに感服するしかないのですが、上海市は、2000年から車のナンバープレート取得費用が有料だったんです。

 

上海は車のナンバープレートが有償!

2002年頃には車の前後につける2枚のナンバープレートが50万円くらいでした。
日本人、いや世界のどの国の人から見ても、『何それ!?ふざけるのもほどほどにしなさい!』という思いはありましたが、当時の上海の一般人に質問した回答はこんな感じでした。
『お金持ちの人が買うんだからいいんですよ。贅沢税ですよ!贅沢税!』。
う~む、なるほど。

金持ちからお金を取るのは世界の常識。これが中国的税金の取り方か、と妙に納得したものでした。当時は、50万円も出してナンバープレートを買おうと思う人も少なかったので、一般上海人にとっても、自分には全く関係のないことだと思ってたんでしょうね。

 

ところが、ところがです。
2018年の今、上海のナンバープレートを取得するにはどんな苦労をしなければいけないか、その変化と実態を知ったら皆さんビックリしますよ!
実は当の上海人もビックリしているはずです。

ナンバープレート入札に参加しないとマイカーにも乗れない!

まずは入札に参加しなければいけません。
落札の可能性は5%。
入札も毎日ある訳ではありません。
落札可能なナンバープレートの枚数は毎月1万台分前後。

これは上海市が毎月発表しています。
つまり変動します。
入札に参加可能なのは月2回。
平均落札金額は約180万円(含手数料)。

入札価格が高過ぎても外され、低過ぎても外されます。
さらに、このインターネットを使った落札にはかなりの特殊な技能が必要なようで、一般の人が独自に入札に参加しても絶対に落札出来ないという都市伝説すら流されている程です。

つまり特殊技能を持っている人に手数料を払って180万円(手数料は8万円前後)でやっと落札出来るという、ほぼ完璧なプレミアムプレートなんです。

 

さらにもう一つやっかいな制約があります。
先に車両を購入しなければなりません。
世界中の全ての車両にはVIN NO.という車両独自の身分証明書のような番号があるのですが、このVIN NO.がないと入札に参加出来ません。

先に車を買わせておいて、いつ落札出来るかも分からない制度なんて変な制度だなあ~、と我々外国人は思うのですが、中国人はこのやり方は正しいと言います。

そのこころは『車両を購入していない人が落札すれば、必ずその権利を高値で横流しすることが横行するので、これはやむを得ない』のだそうです。
う~ん、納得。
恐るべし中国人!

『沪』が上海の意味です

 

中国人の好きな数字【はみだしと~く】

中国人が一番大好きな数字は『8』です。
8は日本でも漢字の『八』が末広がりなので縁起がいい、ということで好まれる数字なのですが、中国の場合、『8=Ba』と『発=Fa』は発音が似ている掛け言葉になっています。

中国語で『発=Fa』は実はお金そのものを意味します。
ですから、携帯電話番号の最後の数字三桁が888であったり、自動車のナンバープレートの数字が8888や888という番号は超プレミアムナンバーであり、公開入札には絶対に出てこないナンバーなんです。

コネや裏金で動くと言われる中国の一端を一番簡単に説明出来るできごとなのですが、このようなナンバーを警察から譲り受けるのにも、警察幹部や市政府の超お偉いさんと知り合いでないと入手出来ません。

さらに目が飛び出るような高額の報酬やコストを払わないと入手できないと言われています(表に出せない金額や方法でしか入手できないので、誰も正確な金額は分かりません)。

30万元くらいでは、という人もいますし、50~60万元という人もいます。
ナンバープレート如き?に日本円500万円や1,000万円も注ぎ込むのもメンツを重んじるお金持ち中国人の道楽なんですね。

 

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