上海戸籍と非上海戸籍に差別が!

日本のバブル時代にバブル退治に取った市場冷却政策は『不動産向け銀行貸出金額の総量規制』でした。
中国政府も銀行に対して似たようなことは行ないました。

以前は頭金10%でも銀行は貸していたのに、頭金の割合を少しづつ上げて行きました。
ただ如何にも中国的なのは、『1軒目の頭金は30%、2軒目の頭金は50%、3軒目の頭金は70%』と銀行の入口に大きな看板を出し、自分の銀行の優位性を宣伝していました。
お金の計算をさせたら世界一の中国人に対し、このような宣伝が展開されればそれは『2軒目・3軒目を買わないと損だよ』と言っているのと同じことです。
結果的に、とても1億円の価値があると思えない郊外のマンションですら時価総額1億円を超えてしまいました。
明らかに行き過ぎのレベルです。

中山公園駅(マンション後方の公園が中山公園)付近は今や日本人駐在員の密集地。賃借費40万円/月は安い方?

そして最後の最後に採った方法は『各家族の状況に応じて購入できる戸数を制限する』でした。
では2018年1月に変更された上海の購入可能不動産制限条例を簡単に説明します。
ここに記載する2018年版は、2011年及び2016年に出された購入制限条例の改定版です。
(ここで2011年と記載の部分は原文では2011年1月30日と記載されています)

① 単身(未婚)者
-1.既に自分名義で不動産を保有する者⇒購入不可
-2.自分名義で不動産保有なし、かつ両親が2011年以前に2軒以内の不動産保有⇒
もう1軒購入可
-3.自分名義で不動産保有なし、かつ両親が2011年以前に3軒以上保有⇒購入不可
② 夫婦共に上海戸籍
-1.夫婦共に2011年以前各自の両親が2軒以内の不動産を保有⇒2軒購入可
-2.夫婦の一方の両親が2011年以前に3軒保有していたが、もう一方は1軒も保有していない
⇒1軒購入可
-3.夫婦の一方の両親が2011年以前に3軒保有していたが、もう一方は1軒のみ保有
⇒1軒購入可
-4.夫婦の一方の両親が2011年以前に3軒保有していたが、もう一方は2軒保有
⇒1軒購入可
-5.夫婦一方が2011年以前に両親含め4軒以上不動産を保有⇒購入不可
③ 夫婦の一方が上海戸籍、もう一方が非上海戸籍
-1.2軒購入可だが、1軒目は非上海戸籍名義であった場合、2軒目は上海戸籍名義でなければ
ならない(かつ非上海戸籍の者は、上海にて5年以上社会保険の加入履歴があること)

はみだしと~く

どうですか?

上に掲載してある写真を中山公園側から撮影した写真

まず日本人から見て驚くのは、上海戸籍と非上海戸籍に差別があることですよね・・・
中国人が海外で不動産を爆買いするようになったのは、このように自国内で購入制限を掛けられていることも関係あります。
せっかくですので、ここで上海戸籍を取るにはどうしたらいいのかもご説明しておきます。
1.『上海市居住証』を連続7年保有していること
2.居住証を保有している期間、上海市社会保険に7年加入していること
3.居住証を保有している期間、上海市に所得税を納税すること
4.上海市で国家二級職以上の特殊技術職免許で仕事をしている者
5.一人っ子政策も含む、犯罪履歴のない者
つまり上海で7年間おとなしく仕事をしたら上海戸籍がもらえます。
ただ今や上海の住宅費は滅茶苦茶高いので、7年間この住宅費を負担しながら仕事をするというのもかなり大変なんです。
仮に出来たとしても、普通のサラリーマンの給与レベルでは貯金はほとんど出来ないですね。

また居住証を取るには、必ずどこかの会社に保証人的な役割を果たしてもらわないといけないので、7年間じっと上海戸籍の為に我慢して働くのはかなりハードルは高いと言えます。

中山公園のシンボル・龍之夢ビル。 きちんと電球の管理すればもっと格好良いのに・・・・

 

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