真ん中に『スキャン・支払い』と記載されてます

中国のレストランにはメニューもなくなる!

 

中国のスマホ決済(キャッシュレス決済)の便利さは日本のテレビ報道でもよく取り上げられるようになったので皆さんそこそこはご理解が進んで来ているとは思っています。
2018年10月にまた上海に行きましたが、また新たに進化をしている場面に遭遇(そうぐう)してしまいました。
なんとレストランにメニューが無くなっていたのです!(まだ全てのレストランというわけではないですが)
どうなっていたのか詳しく説明します。
テーブルの端っこにQRコードが貼り付けてあります。

真ん中に『スキャン・支払い』と記載されてます

それをスマホでスキャンするとなんと金額付きのメニューが表れて来ます。

メニューが登場し、食べたいものをタップすると次に決済画面が出て来ます

自分の食べたい物をタップするとオーダーが自動的に入り、次にすぐに決済画面が出て来るんです。
そこで決済を済ませたら後は食事が運ばれて来るのを待つだけ!
従業員の仕事はただ食事を上げ下げに来るだけ。
オーダーを聞きに来る作業も、お会計業務も一切無くなってしまいました。
確かにお店が忙しい時には最後の会計業務も少しは時間を割かなければならないので、その時間も節約できるようになりましたし、食い逃げの心配もなくなりました。
どんどん究極のキャッシュレス社会に近づいて行っているようで少し恐ろしい面もありますが、ここまで合理的になって来ると日本のお店が如何に現金のやりとりだけで相当な時間を費やしていることを認識させられます。

中国企業は配当なんて気にしなくていい!

しかしどうして中国と日本とこんなに違いが出て来てしまったのかと考えた始めた時、以前感じたことのある違和感を思い出しました。
中国の株を嗜(たしな)んでいたことがあるのですが、中国人は株の売買は大好きなのですが、誰も配当のことなど考えていないということを。
つまり中国人の株取引とは短期売買の繰り返しなんです。
株を売買する人が誰も配当のことを考えていないのですから、株を上場している企業も配当のことなど考えるわけがありません。
配当もしなくていいし、ある意味会社の将来性や話題で株価が上がったり下がったりするわけですから、目先の利益をあまり意識しなくても話題性さえあれば株価は上がって行きます。
つまり『今は赤字ですが、市場拡大のためにこんなに投資や広告(集客行為)をしていますので皆さん我が社の将来に期待して下さいで済んでしまうことになります。
一方日本の会社は四半期ごとに利益が増えた減ったと報道されるわけですから、長い目での投資もしずらいですし、広告に莫大なお金を掛けることもできなくなって来てしまっているので、日中間の企業競争という視点から考えた場合には日本の負けは見えているようなものになってしまいます。
それともう一つはキャッシュレス社会での手数料の考え方も全く違います。
日本はカード会社が中間に入ったりしていますが、ここで5%もの手数料を取られる仕組みなら誰も利用としないですよね?

中国のキャッシュレス社会に手数料の概念はありません!

本当にキャッシュレス社会を作りたいなら、国と銀行主導でやらないと絶対に浸透して行きません。
現に中国のアリババ(アリペイ)にしても微信(WeChatペイ)にしても、手数料など一銭も取っていません。
彼らは一般庶民のお金が集まって来ることを最大の目的にしている、つまり銀行が普通預金を集めるのと同じ感覚でサービスを提供しています。
手数料はなしなのでお金はどんどん集まって来ます。結果下記のような5万元(85万円)を上限にした分割払いサービスまで始めることも可能になって来るわけです。

スマホ決済の延払いサービスも登場!

 

キャッシュレス社会は本当に魅力的な社会なのか?

でもキャッシュレス社会は本当に良いのか少し疑問もあるんです。
私は中国の携帯も口座もまだ残っているのでこの中国のサービスを利用できますが、外国人は中国での居住証明がない限り今や銀行口座も作れませんし、当然携帯を新たに保有することも出来ません。
中国に居住していない外国人が中国に旅行や出張に行ったら、ひたすら現金決済を続けることしかできないわけです。
(中国の大部分のお店でのカード決済はUNION Pay=銀聯カードでの決済しか出来ません。これも日本や世界で使用できるクレジットカードの手数料が高いのが原因です)

中国の銀聯カードのロゴ

そんな状況で全てのレストランがスマホオーダー&スマホ決済方法を採用したら、外国人はホテルで食事をするしかなくなってしまうんですかね?
日本がキャッシュレス社会に進んでいく中で気が付いたら決済は全て手数料なしの中国系決済方法になっていたなんてバカみたいなことにならないように日本の政府や銀行ももう少し真剣に考えた方がいいような気がします。

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